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Channel: トーマモデルワークスのブログ / Toma Model Works's blog
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HOナロー 3Dプリントモデル 次回予定品

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今回もHOナロー9mmの3Dプリントモデルの話題です・・・。
次回製品は「基隆炭鉱タイプ鉱車」を発売予定です。先日発売した軸受パーツと9mm用車輪を使う新方式になります。



外観は以前発売したホワイトメタル製と基本的に同じですが、今回は9mmゲージ用車輪がそのまま使用できるように、少しだけ大きめになりました。軸受もちょっとだけ出っ張っています。これまで発売した5〜6トンクラスの機関車や間もなく発売予定のコッペルBタンクなどにお似合いかと思います。



軸受を使う新方式の貨車には、下の写真の通りマイクロトレインの車輪(フランジが低いタイプ,約φ5.3mm)もフィットします。上の写真も同じ車輪を履いた状態です。もちろん発売中のφ4.4金属車輪も使えます。転がり性能を求めるなら金属車輪の方が良いですね。KATOさん並みに転がりますので、長編成でも無理がないと思います。手許に9mm用マイクロトレインの車輪が無かったためにテストが遅れ、ご紹介が遅くなりました。申し訳ありません・・・。


(マイクロトレインの車輪を付けた状態)

この「基隆炭鉱タイプ鉱車」は2013/10頃の発売予定です。間に合えば軽便祭で販売します。





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3D プリント品ワックスの除去

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再び3Dプリントの話題です。売りっぱなしでなくてアフターのことも・・・ということで、車体の洗浄について現在までに試した範囲でお伝えします。

販売中の3Dプリント品は車体がベトついています。そもそもなぜ車体がベトついているかと言いますと、サポート材としてワックスが使われているためです。車体をワックスが保持する形でプリントされて、プリント完了後にそのワックスをオーブンで溶かし、中の車体だけを取り出しています。その後工場では超音波洗浄機で洗浄して出荷しているようですが、まだ少しワックスが残った状態です。

このワックスを落としてから加工なり塗装することになりますが、その洗浄のために一番ベーシックな方法は台所用洗剤を使って洗う方法です。ワックスの残り具合が少なければこれだけでも綺麗になりますが、車体が箱状でワックスが内側に残っている場合は落としきれないかもしれません。

そこで、これまで色々と試してみたところ、有機溶剤にドボンと浸けてしまう方法が、早くて簡単で綺麗になり有用でした。ネットを検索するとアルコールや除光液を使っている人が多いようですが、モデラーであればプラスチック用のうすめ液をお持ちだと思いますので、これを使ってしまうの手っ取り早いと思います。

試しに使った物は「Mr.カラーうすめ液」です。手順としては、うすめ液を入れた小瓶などに車体を入れて、カラカラと攪拌します。すると黄色っぽいワックスが溶けて浮いてきます。元の状態によりますが、数分もすれば黄ばみが取れると思いますので、瓶から取り出して自然乾燥(発揮)させれば終了です。換気しながらであれば使い捨ての紙コップが便利かもしれません。うすめ液が乾くと表面が白化しますけども、この程度ではディティールが溶ける崩れるなどの症状は見られませんでした。処理後に一ヶ月以上放置したところでも変化は見られませんでした。後はプラ用塗料で普通に塗装すれば完了です。
除光液の主成分として使われているアセトンでも試してみましたが、上記と同様に効果がありました。100円ショップの除光液でも効果はあるようです(ただしこちらは水や香り成分も入っています)。


(左と中央はプラ用うすめ液で洗浄、右はラッカーシンナーで洗浄した状態。プラ用ではディティールの変化は見られませんが、ラッカーでは短時間でキャブが溶けだして歪んでいます。)

ちなみに、ずっと浸けておいたらどうなるか、一晩(約12時間)うすめ液に浸けっぱなしにしたところ、さすがに薄い板部分がふやけたように波打った状態になっていました。あまり長時間浸け置きするとプラスチック自体が溶け出してしまうようです。
なお、ラッカー用のうすめ液に浸けると短時間で溶け出してしまいますので注意してください。ただすぐに溶解してしまうのではなく、こちらも時間をかけて薄い板状の部分からフニャフニャになってきます。逆手にとって、鉄板のエイジング!?の表現ができるかもしれませんね。





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HOナロー西大寺コッペルの組立サンプル

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HOナローの話題です。
間もなく発売予定の「西大寺鉄道コッペル1-3号機キット」の組立サンプルができました。

製品名は「西大寺・・・」ですけども、キットには”らっきょう”煙突のほか、改造前のストレート煙突も含めました。ですので、ごく普通の20馬力クラスのコッペルボトムタンクとしても楽しめます。


(左:西大寺鉄道スタイル,右:煙突改造前または普通のスタイル)


(走りと組み易さにもこだわりました)

間もなく発売予定です。

※適合カプラーは「マイクロトレインNo.2004」です。「KATOマグネマティックカプラーNo.2001」も使用できます。
HPの記載が間違っていましたので修正しました。お詫びして訂正いたします。



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Oナロー基隆炭鉱楠木3.5トンBタンクのイメージ図

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Oナローの話題です。
近日発売予定の「基隆(きーるん)炭鉱楠木(くすき)3.5トンBタンク」キットのイメージ図ができました。これは16.5mmバージョンです。
とっても小さな機関車ですけども、こうして見ると、高いボイラーにスリムなキャブで、なかなか精悍な顔つきをしています。



このキットは、来月10月(2013年)の発売を目指して準備中です。間に合えば10/6の軽便祭から販売します。ぜひご期待ください!

基隆炭鉱って何?という方は、写真集『基隆炭鉱鉄道』をぜひ手にしてみてください。
出版元はこちら↓です。製品の企画にご協力を賜りました。
「南軽出版局」
http://nankaru.info/products.html





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HOナロー西大寺コッペルの動画

朝顔カプラーとMTカプラーを連結するアダプター

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HOナローの話題です。
朝顔カプラーとMT(マイクロトレイン)カプラーを連結するアダプター?を作ってみました。

前回記事の動画でコッペルが新発売予定の3D基隆タイプ鉱車を牽引しているシーンがあります。コッペルはMTカプラーが標準で、鉱車は朝顔カプラーですから、そのままでは連結できません。これはそれを可能にするための小細工です。どこかでどなたかが実践されているのを見たような気もするのですが、ネットでさっと検索したところ見つけることができなかったため、改めて紹介します。

作り方は、MTカプラーのシャフトの根元にφ0.5mmドリルで穴をあけ、そこにφ0.5mm真鍮線を差し込むだけです。ポケットに入るシャンクはカットします。真鍮線は接着剤を使わなくても固定できました。写真のカプラーはNo.1015(または1016も同じ)ですが、似たようなシャンクを持つカプラーであれば内外品問わず使えるかと思います。NゲージのCSカプラーのようにシャンクが一本のものの方が良いかもしれません。


(カプラーの根元にφ0.5線を挿したところ)

その真鍮線を朝顔カプラーのピン穴に差し込んで使います。うまいことにほぼ高さが揃いました。重量級の貨車を牽くには心許ない気もしますが、軽い3D貨車群を牽くには充分です。連結にはゴッドハンドが必要ですし自動開放もできませんが、何個か準備しておいて、気軽に編成を変えて楽しむには良いかもしれませんね。


(新発売予定の3D基隆タイプ鉱車とコッペルをアダプターで連結したところ)


マイクロトレイン各種カプラーの図面は以下で見ることができます。
http://www.micro-trains.com/Coupler%20diagrams.pdf





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「軽便祭」出展のお知らせ

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今年も「軽便鉄道模型祭」に出展します。
新しい製品が間に合うか微妙でしたのでお知らせが遅れてしまいました。
当日はOナローの新発売品を含めて下記の製品を販売予定です。ご来場をお待ちしております。

◇販売予定品
・HOナロー9mm 西大寺鉄道コッペル1-3号機キット 〔新製品〕
・Oナロー16.5mm 基隆炭鉱楠木3.5トンBタンクキット 〔新発売〕
 (On2バージョンは少し遅れて後日発売予定です。)
・HOナロー9mm 3Dプリント 基隆タイプ鉱車 〔新発売〕
・その他、完成品・キット・パーツ・3Dプリント品など
※上記の他、2013/秋発売予定のOナロー新作蒸気見本も会場内に展示予定です。
※当日はナロー関連製品のみの販売となります。


◇「第9回軽便鉄道模型祭
・期日:2013年10月6日(日)11時〜18時
・場所:目黒さつき会館 2階 大会議室・A会議室・B会議室(3部屋)
 http://www.jigyou-kyoukai.org/publics/index/6/
 (JR山手線・東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線 目黒駅下車徒歩5分)
・入場料 500円(中学生以下無料・小学生以下要保護者同伴)







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Oナロー「基隆楠木3.5トン」の写真

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Oナローの話題です。間もなく新発売予定の基隆3.5トンの写真をアップしました。いずれも16.5mmです。


(糸魚川時代のイメージ)

(朝顔カプラーはキットに含まれません)

(基隆炭鉱時代のイメージ)

このモデルは発売に先立って静岡県の著名モデラーMさんが作られた作品です。手すりや朝顔交換など若干の追加工がありますが、その他は全般にキットの素組みです。軽便祭でトーマモデルワークスブースで展示予定ですので、お立ち寄りの上、ぜひご覧になってください。

製品内容としましては、今年発売のN, HOナロー製品では既に実施済みですが、
・動力ユニットのプラネジを廃止して鉄ネジに、
・配線コードも板材の接触式に変更して、
・また、ウネウネ曲がった吸排気管とインジェクションパイプはメタルまたはエッチング製として、
Oナローながら、より簡単にカッチリ組めるようになっています。
リターンクランクはピンと一体のロストワックス製で組立不要です。ピン類は全てキットに入っています。真鍮線(φ1.0, 0.8, 0.5)のみ別途購入になります。

10/6(軽便祭から)発売です。





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On 基隆楠木3.5トンBタンクの組み立て(1)

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現在、On30の16.5mm版を好評発売中ですが、On2(12.7mm)版も間もなく発売になります。その最終サンプルの組立途中の写真を撮りましたのでご覧ください。ダミーのフレーム関連パーツが違うだけで、内容としては16.5mm版と共通です。



動力ユニットです。コッペル5トンのものから各部をバージョンアップしまして、強度や組み易さが向上しています。9mmのトーマパワーにそっくりですけども、実はコチラのOナロー版の方が元祖になります。


はんだ付け準備中の写真です。ネジ止めと折り曲げだけでここまで形になります。写真のフレームはダミーなので精度をあまり気にする必要はありません。今回は特にスライドバーとモーションプレートもネジ止めにしましたので、とても組み易くなっています。


はんだ付け後、メタルパーツを取り付けた状態です。複雑な形状の配管は折り曲げたもの(メタルまたはエッチング)がキットに入っていますので、自分で曲げる必要はありません。屋根とロッドまわりを組み立てれば生地完成です。


次回に続きます。




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On 基隆楠木3.5トンBタンクの組み立て(2)

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組み立ての続きです。屋根を付けてロッドまわりを組んで未塗装完成しました。



On2の線路がありませんでしたので、モジュールを拝借して撮影してみました。
前より加重でアンバランスな機関車なのですが、この角度で見るとなかなか決まった格好をしています。後ろ側のエンドビームが原形と増設後の2枚あるのが特徴です。


まだ脳内イメージですが・・・、レイアウトでゾロゾロとトロッコを牽かせたら楽しいでしょうね。ちなみに基隆の鉱車はクラシックストーリーさんで企画中と伺っています。






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Yさんの安濃コッペル

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奈良のYさんからOナローの「安濃コッペル」の写真をいただきました。ありがとうございます。
(随分前にいただいていたのを失念していました。ご本人には申し訳ございません。)

いつもながら、酷使されているけど磨かれているような、現役風の仕上げが見事ですね。
黒一色だけですとどうしても単調になってしまいますので、基本塗装でグライミーな黒を使われているのか、ウェザリングなどで表現されているのか、今度聞いてみたいと思います。




後から見るとキャブ内も作り込まれているようです。デフォルメし過ぎずに機器類がチラっと見えるところがリアルですね。
次回作も期待しています。ありがとうございました。


鉄道模型ショウに出展します

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イベント出展のご案内です。11月2〜3日開催の「第34回鉄道模型ショウ」(鉄模連,京急蒲田)に出展します。
当日は以下の製品を販売予定です。ご来場をお待ちしております。
いずれもショウ前の通販を承りますので、ご希望の方はEメールでお問い合わせください(在庫品以外は準備出来次第の出荷になります)。

■新製品
・Oナロー16.5mm&12.7mm 『内務省ドコービルBタンクキット』 予定価格:32,550円
(ドコーは両方のゲージのパーツが入っています。どちらかを選択して組み立てできます。)
・Oナロー16.5mm 『基隆炭鉱楠木3.5トンBタンクキット』 32,550円
・Oナロー12.7mm 『基隆炭鉱楠木3.5トンBタンクキット』 32,550円
(楠木はゲージごとのパッケージになります。)


■イベント特製品
◇完成品
・HOナロー9mm 『トーマパワーG9-11.5【組立済】』 価格未定
・Nゲージ 『B6 2120形 蒸気機関車〔空制化前〕特製完成品』 価格未定
(B6原形の販売はありません)

◇キット
・Oナロー16.5mm 『基隆炭鉱楠木3.5トンBタンク【動力・ロッド組立済】キット』 価格未定
(新企画です。動力ユニットとバルブギヤを含むロッドまわりを仮組立済にしました。箱から出してすぐに試走できます。)

■塗装済完成品
・HOナロー9mm 『西大寺鉄道コッペル1-3号機 塗装済完成品』 価格未定
・HOナロー9mm 『コッペル6トンボトムタンク 特製完成品』 価格未定
(西大寺コッペルのストレート煙突バージョンです。)
・HOナロー9mm 『ポーター6トンサイドタンク 塗装済完成品』 34,650円
・Nゲージ 『雨宮タイプBタンク〔密閉キャブ〕塗装済完成品』 32,550円
・その他


■キット
・発売中製品各種
(既に売切になった製品も少量ですが販売予定です。)

■3Dプリント品
・品切中製品を含め各種(木曽ホイットコム、基隆タイプ鉱車、その他)


※イベント特製品・塗装済完成品はいずれも少量販売となります。売切れの際はご容赦ください。
※追加情報がありましたら随時更新します。




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Iさんの基隆の情景

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神奈川のIさんから写真をいただきました。ありがとうございます。
Iさんは軽便祭でお馴染みになったOナローの軽便機関庫セクションを作られた方で、現在、基隆炭鉱の情景制作に取り組まれているそうです。

ご覧の通り鉄道模型としては脇役達ですけども、思わず見入ってしまうほど豊かに情景を表現されています。特に写真2枚目の「漏れたバケツを持つ人」はどこに居たのかなと思いましたら『基隆炭鉱鉄道』本に写真が載っていますね。思わず「そこか〜」とつぶやいてしまいました。
雨上がりに光る泥の表現がまた見事ですけども、これは市販の素材で意外と簡単に作れるそうで、いずれ公開されるのを楽しみにしたいと思います。







また、先日発売しました基隆3.5トン機も製作中とのことですが、薄い板厚や線径の違い、さらに板金や鋳物など質感の違いなども表現すべく取り組まれているそうです。以下は軽便祭にも出品されたヤードシーンとコッペル5トン機ですが、よく見ると屋根やドームの裾などをそのような観点から加工されています。
どのような仕上がりを拝見できるのか、こちらも楽しみですね。ありがとうございました。




Oナロードコー新発売です

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Oナローの話題です。
「内務省ドコービルBタンクキット」を明日の鉄道模型ショウから先行して発売します。今回は特別に"DMCドコーモジュール"をお借りできましたので、会場ではそのディスプレーをご覧いただけます。ご来場をお待ちしております!


(写真は12.7mmゲージ(On2)版です。キットは16.5mmゲージ版と共通ですので、お好みのゲージで組み立てできます。)


(雑草もさることながら水溜りもリアルですね。)


「内務省ドコービルBタンク」の通販ページはこちらです。通販では11月4日発売です。
http://www.tomamw.com/ca12/84/p-r-s/






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ドコー16.5mmで走行テスト

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Oナローの話題です。内容としては16番と、HOナロー、Nゲージも関連します。
新しい動力ユニットを開発した際には、それぞれ走行テストをしています。ただ走行時間とメンテナンスの関連については概略を把握していただけでしたので、今回ドコービルに使用した動力ユニットを使って、その状況を詳しくメモしてみました。ナローや小型機で長時間走行させる方も少ないと思いますが、必要であれば参考にしていただければと思います。



テストにはR200くらいのA2版のレイアウトベースを使いまして、ドコービルの試作機を1日8時間ほど、4〜5V走行を基準に低・中・高速、前・後進で繰り返し走らせました。この試作機の動力関係の素材・構造は市販のものと同一です。現在のところ100時間ほど走行して、トレッドを10〜20時間おきに、それ以外のパーツを2回ほど掃除しました。以下その過程の概略です。
余談ですけども、このレイアウトベースというものは某店さんの完成品?でして、とても使いやすいですね。

・10時間:
動力部分からゴリゴリと音が出ましたので、通電性潤滑剤(ROCO)を塗ってみました。集電性向上や磨耗を抑えるためにも、最初から各軸受(※)に同様の潤滑剤を1滴さしてあげることをお勧めします。
※車軸とアイドラーギヤ軸。アイドラーギヤ軸は通電性でなくても構いません。

・20時間:
車輪のトレッドとレールは10〜20時間くらいで汚れが目立つようになります。比較的早いスピードで走らせるスタンダードモデルならさほど関係ありませんが、主に低速で楽しむナローゲージでは、1〜2日ごとにそれらをクリーナー等で掃除してあげたほうが良いようです。

・30時間:
トレッドを掃除しても極低速域で走行が安定しないことがあるようになりました。調べたところ、集電ブラシ周辺(※)に汚れがありましたので、それをマイクロブラシを使ってクリーナーで掃除しました。掃除後、今度は少し粘度の高い通電性潤滑剤(ブライトチップス中粘性タイプ)を軸受にさしてみました。
※ブラシと車軸の接点と、ブラシとフレームの接点

・40時間:
快調に走っている最中に突然止まる症状が出ました。調べてみると集電ブラシ位置がずれてしまって1軸集電になっていました。位置を直してネジを締めなおして完了です。これは組立時のケアレスミスですね・・・。ブラシ自体を押さえ板へはんだ付けしてしまっても良いかもしれません。

・50〜80時間:
何事も無く走り続ける日々が続いています・・・。特記することはありませんでした。(レールとトレッドは適宜拭いています。)

・90時間:
極低速域で走行が安定しなくなりました。だいぶ汚れが目立ってきましたので、今回は全検扱いとして、モーターもはずして中性洗剤とブラシで動力ユニットを水で丸洗いしてみました。水気をティッシュで吸い取ってドライヤーで温風乾燥して、車体へネジ止めして完了です。動力がユニット式なので、蒸気機関車ながら1分もかからずメンテナンスする部分がスポッと抜けるので、このような作業も簡単です。

・100時間
全検後のためか絶好調でしたが・・・、100時間に達しましたので、今回のテストはひと区切りとしました。100時間走らせるのも大変なもので、こればっかりやっていられないものですから、一ヶ月以上も掛かってしまいました。計算上では走行距離約40km、実物換算で2,000km近く走ったことになります。

まとめとしまして、以上のように長時間走行すると、定期的に集電系のメンテナンスが必要になることが分かります。10〜20時間毎に車輪トレッドとレールを、30〜60時間毎に集電ブラシ関係を掃除しています。
一方、車輪やギヤなど駆動系は、最初と掃除後に潤滑剤を塗った以外は何もメンテナンスする必要はありませんでした。ギヤにはテストでは何も塗りませんでしたが、現在も特に変化はありません。気持ち的には注油しておいても良いかもしれませんね。

ここからは宣伝文句ですが・・・、製品の構造は上記のことを考えて、メンテナンスが必要な部分をシンプルかつ取り外し易くして、それ以外の部分はなるべく分解せずに済むようにしているつもりです。ある程度走行すると車輪のトレッド以外の部分も掃除する必要がある訳ですが、そのためにロッド・動輪など駆動系をごっそり分解して再組立するのは億劫ですよね・・・。

もし手持ちの車両の調子がおかしくなってきたら、上記テストと同じ内容かもしれませんので、まずは集電系のメンテナンスをお試しいただければと思います。


そもそも100時間が長時間かどうかという話もありますけども、個人的な感覚としてはナローゲージなどで上記の全検(90時間)に至ることは少ないのかなと感じています。みなさんはいかがでしょうか。





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新動力ユニット「トーマパワー”S”」企画進行中です

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HOナローなど9mmゲージの話題です。
新しい動力ユニット、「トーマパワーS」が登場予定です。何かSpecialなパワーユニット・・・ではなく、蒸気用(Steam)です。
動力ユニットに上まわりをスポッと被せれば”蒸気一丁あがり”のような、それでいてプロトタイプ毎の特徴も備えた、見栄えも手軽さも兼ね備えた、そんなイメージの製品として進めています。
もちろん「動力だけでは意味ない!」ですから、同時に上まわりも進行中です。


(企画中の蒸気用動力ユニット「トーマパワーS」イメージ図)

詳細が決まり次第、情報をアップしていきます。どうぞご期待ください!




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トーマパワーSの試作品

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HOナローとNゲージも関連する話題です。
蒸気用動力ユニット「トーマパワーS」の試作品画像をアップしました。右がアルモーター、左がイモンミニモーター(※)装着例です。



前回アップしたイメージ図からの変更点として、床板とシリンダーブロックを上まわり側に変更しています。それらは形状が(実物の)製造会社ごとに異なりますので、その特徴を上まわり側で作り分けできるようにするためです。上まわり側でなく下まわり側へセットした方が良いとのご要望が多ければ、それも今後検討していきます。
基本構成はDL用の”トーマパワー”や他の蒸気製品と同様ですが、モーターを後方へオフセットして、スライドバーまわりはネジ止めに、また、クロスヘッドはカシメ済みになる予定です。モーター端子を除いてハンダ付け不要です。

製品は「モーター別キット」と「組立済」を、間に合えば「12月21-22日さいたま鉄道模型フェスタ」で先行発売予定です。
なお、この製品にマッチするお手軽タイプの車体キットの第一弾も生産中です。同時発売を目指していますが・・・、サンプルができあがり次第紹介します。

※写真ではイモンミニモーターの外装テープを剥がしてありますが、実際は剥がす必要はありません。




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今年もさいたま鉄道模型フェスタに出展します

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イベント出展のお知らせです。
今年(2013)も「さいたま鉄道模型フェスタ」に出展します。会場では、HOナロー新製品発売のほか、来年に向けて開発検討中のちょっと変わった小物も展示予定です。皆様のご来場をお待ちしております。

「さいたま鉄道模型フェスタ 2013 WINTER」
日時:平成25年12月21日(土)午前11時〜午後4時,22日(日)午前10時〜午後4時
会場:大宮ソニックシティ地下1階
入場料:無料

※販売品の詳細は確定次第お知らせします。以下はHOナロー新製品のイメージ図です。






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HOナロー「ト−マパワーS9用」蒸気車体キット組立サンプル

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HOナローの話題です。新発売予定の「トーマパワーS9」にフィットする「蒸気車体キット」の組立サンプルができました。
洋白エッチング板を折り曲げてメタルパーツを接着するだけという、夕食後のひと時にでも気軽に組んで遊べる内容になっています。

#0491 HOナロー9mm 「バグナルサドルタンク車体キット」
#5331 HOナロー9mm 「トーマパワーS9」(蒸気動力キット)


(車体キット+トーマパワーS9〔動力キット〕の組立例)

塗色は製品サンプルということで、黒一色にエンドビームのみ赤にしてみました(実は時間が・・・)。カラフルな塗装が多い英国機ですので、お好みのカラーに仕上げていただければと思います。装飾ラインを入れる場合は、塗装表現かデカール・シールなどプラモデル用素材をご活用ください。私も個人的に買ってありますので、うまくできたらご紹介したいと思います。


(左:車体キット、右:トーマパワーS9〔動力キット〕アルモーター装着例)

車体キット、動力キットとも、12月21日(2013年)発売予定です。
来週の「さいたま鉄道模型フェスタ」イベントでも販売します。




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AさんのOn2基隆楠木3.5トン

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東京のAさんから「On2基隆楠木3.5トンキット」の完成写真をいただきました。ありがとうございます。

いつもながらのサビ系塗装とドライブラシで、ディティールが浮き上がってインパクトがある仕上がりですね。今後泥んこのモジュールを走らせるうちに泥まみれになっていく?予定だそうです。その仕上がりも楽しみです。

ご本人のブログはこちら↓です。
『蕎麦と模型で・・・』
http://nabetoro.blog.ocn.ne.jp/blog/




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